公的健康保険制度を知る

個人で民間医療保険への加入を検討する前に、私たち日本国民全員が加入している国の健康保険制度のポイントをおさえておきましょう。

よく知られているように、病院で3割自己負担(70歳以上は2割)で診察・治療を受けられるほかにも、「高額療養費制度」があります。

高額療養費制度(70歳未満)


  • 上位所得者 *健康保険の標準報酬月額53万円以上、国民健康保険の世帯総所得合計600万円超
    (10割相当医療費-500,000円)×1% + 150,000円
  • 一般所得者
    (10割相当医療費-267,000円)×1% + 80,100円
  • 多数回該当
    直近1年に給付回数月3回以上の場合、
    4回目以降は上位所得者83,400円、一般:44,400円


高額療養費制度のおかげで、月の医療費は8万円強(上位所得者は15万円強)が自己負担の上限となり、4ヶ月目以降は更にその半分強の自己負担となっています。

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入院・治療費の実態を把握する

入院・治療の実態を把握するために、最初に日本人の死因を見てみると、40歳以降はがん(悪性新生物)、心疾患、脳梗塞の割合が高くなっています。



【参考】 日本人の年代別死亡理由

(出所)内閣府ホームページ


特にがんで死亡するリスクが歳を重ねるごとに高くなっていますが、がんの内訳を見ると、「」「大腸」「」を患う割合が高くなっています。



【参考】 男女別がん疾患数 (2008年)
 
出所)国立がん研究センターホームページ



それでは、がんになると実際いくらかかるのでしょうか?
保険会社が実施した、がん経験者のアンケートが非常に参考になります。



【参考】 がん経験者200名の治療全般費用

 
(出所)アフラック「がんに関する意識調査」
                            

「がん」治療にの実際にかかった費用は、100万未満が約70%、平均約70万円前後となっていますが、未経験者の多くが予想した300万円以上の治療費用が実際にかかったケースも12%にのぼっている点は着目すべきポイントです。

一般的に、治療費の内訳の約8割を初期治療が占めるとされています。
初期治療費は、入院日数と関係が深いと考えられるため、がんも含む「現代の7大生活習慣病」の平均入院日数を年代別にみてみましょう。


【参考】 傷病・年齢別 退院患者の平均在院日数
傷病分類 総数 35-64歳 65歳以上 70歳以上 75歳以上
胃の悪性新生物

22.6日

16.2日

25.3日

26.6日

29.7日

結腸および直腸
の悪性新生物

17.5日

12.3日

20.4日

22.9日

27.2日

気管・気管支および肺
の悪性新生物

21.7日

19.5日

22.7日

24.0日

25.9日

心疾患

21.9日

9.2日

26.1日

29.1日

34.5日

脳血管疾患

93.0日

55.4日

104.4日

109.8日

120.5日

糖尿病

36.1日

21.3日

47.6日

54.1日

66.3日

高血圧性疾患

41.2日

13.0日

48.5日

51.4日

54.9日

肝疾患

27.4日

22.8日

32.0日

34.7日

38.3日

肝尿路生殖系の疾患

22.1日

13.0日

31.2日

33.5日

35.7日

(出所)厚生省平成23年度患者調査 
* 平成23年9月1日〜30日に退院した患者が対象。表の総数は、0-34歳や年齢不詳を含む


厚生省が発表するデータでは、入院日数は近年急激な減少傾向にありますが、 がんの入院日数は65歳以降でもそれほど長期化しない一方で、脳を含む循環器系の疾患では、高齢者の平均入院日数が長い傾向にあることがわかります。


健康保険制度の適用除外の「先進医療」の実際

先進医療とは、難病などの新しい治療や手術について、厚生省の承認を受けたものを指します。
先進医療は、保険診療との併用が認められており、国の健康保険制度の適用除外となっています。

先進医療の中で、「陽子線治療」「重粒子線治療」が注目されており、その費用は平均250-300万円です。

実際に先進医療を受ける方はどのくらいいるのでしょうか?

国立がん研究センターによると、年間にがんと診断される方は約75万人(2008年度)となっています。
厚生省先進医療会議の実績報告では、
平成25年に「陽子線治療」を受けたのは2170人、「重粒子線治療」が1286人です。
がんと診断された方の中での割合を計算すると、先進医療を実際に受ける方の割合は0.5%程度となっています。

先進医療を受ける割合は高くはありませんが、闘病の際の選択肢として、考慮しておく必要はありそうです。



将来の入院・病気に備えた適正額は?

全体の平均入院日数は20日強と急激な減少傾向にあり、公的健康保険の高額療養費制度がある一方で、

  • がんの治療費で300万円かかるケースが12%と必ずしも低くないこと
  • 250万〜300万円かかる先進医療技術の出現していること
  • 65歳以上でがん以外の病気で入院が長期化するケースもあること

など、上のデータから読み取れる傾向を考慮すると、200万〜300万円の病気などもしもの場合に備えた資金は必要と思われます。

医療保険を、費用対効果が合わないという批判もあります。
高額の保険料を払うことは決してオススメできませんが、入院・闘病が長期化するリスクに対しての一定の備えは必要です。

将来的な先進医療に対する保障、300万円ほどの病気のリスクへの備えとして、貯蓄なども組み合わせながら、自分のライフプランと予算に合う医療保険加入を検討してみてはいかがでしょうか。


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